2017年6月14日

ダブル発電は売電価格で損なの!?

ダブル発電のメリット・デメリット

「ダブル発電」という言葉だけを聞くと、「ダブルで発電できるなら2倍お得!」と思われがちですが、実はダブル発電とみなされると電力会社へ電気を売る際の売電単価が安くなってしまいます。今回は、家庭用太陽光発電設備(10kW未満)を中心に、ダブル発電の仕組みや売電価格が安くなる理由、ダブル発電のメリット・デメリットなどをご紹介します。

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ダブル発電とは?

どのような設備を設置すると、ダブル発電とみなされるのでしょうか。まずは、ダブル発電の仕組みや住宅への導入例など基礎的な知識を中心にお伝えします。

ダブル発電は「太陽光発電+創エネ機器」

ダブル発電とは、太陽光発電設備と創エネ機器などの自家発電設備を併用した発電方法を指します。一般的な創エネ機器である「エネファーム」や「エコウィル」などのエネルギーを創り出す製品のほかに、再生可能エネルギー電力の固定価格買取制度では、蓄電池や電気自動車の併用もダブル発電に含まれます。
バッテリーそのものは電気を生み出しませんが、蓄電池や電気自動車に搭載され蓄電池の役割を果たすバッテリーになると、内部に蓄えた電気を放電する際に発電しているのと同等とみなされ、ダブル発電として扱われます。

しかし、太陽光発電設備と自家発電設備を併用すると、必ずしもダブル発電になるわけではありません。太陽光発電設備で発電した分の電気では自宅の消費電力が賄えず、電力会社からの買電が生じている場合は、創エネ機器や蓄電池から放電して電力を使用してもダブル発電とはみなされないのです。

ダブル発電の導入例

住宅でのダブル発電の導入例として、太陽光発電設備と家庭用蓄電池を併用するケースがあります。電気料金が安い夜間の時間帯に電気を蓄電して、貯めた電力を昼間に使用することで、太陽光発電設備で発電した電力を使わずに売電量を増やすことが可能です。
太陽光発電設備は自家消費で使い切れなかった分の電力を売電する仕組みです。蓄電池やエネファームを設置すると、そこで貯めた電力や創エネ機器で創られた電力が優先的に自宅で消費されるため、太陽光発電設備で発電した電力が余り売電量が増加します。

エネファームは、天然ガスから採取した水素と空気中の酸素を反応させて電気を創る燃料電池の1つです。太陽光発電と併用することで、発電機器が2つになるためダブル発電となります。

ダブル発電は損?売電価格の違い

固定価格買取制度は、もともと再生可能エネルギーの普及促進を図るために設けられた制度であり、蓄電池やエネファームは制度の対象ではありませんでした。そのため、固定価格買取制度では太陽光発電設備のみ設置の場合とダブル発電の場合で、電力会社の買取価格に格差を設けています。ダブル発電にすると、なぜ買取価格が安くなるのでしょうか。その違いについて、解説します。

平成29年度の買取価格

固定価格買取制度における電力の買取価格は、毎年、発電コストや再エネの普及状況を踏まえて経済産業省が決定しています。平成29年度の場合、10kW未満の太陽光発電の売電価格は以下のようになっています(売電期間10年間)。

太陽光発電の余剰買取

・出力制御対応機器の設置義務ありの場合:1kWh当たり30円
・出力制御対応機器の設置義務なしの場合:1kWh 当たり28円

ダブル発電

・出力制御対応機器の設置義務ありの場合:1kWh当たり27円
・出力制御対応機器の設置義務なしの場合:1kWh 当たり25円

出力制御対応機器とは、需要に合わせて出力を調節できる機器です。
平成29年度の場合、ダブル発電の買取価格は太陽光発電のみを設置した場合と比較して、1kWh当たり3円安く設定されています。

ダブル発電は、なぜ買取価格が下がるのか

ダブル発電で買取価格が下がる理由は、「押し上げ効果」により発電量が増加するためです。押し上げ効果によって、太陽光発電のみの発電量に創エネ機器の発電量がプラスされて総発電量が上がり、結果、売電量も増加します。しかし、固定価格買取制度の目的は再生可能エネルギーの普及促進のためであり、蓄電池・エネファームなどで創られた電力やそれらの機器で節電し売電量を増した電力を、太陽光発電で創られた電力と同等とみなすことはできません。
売電量が増えると、電力会社の買取費用の増加につながります。買取費用は国民の電気料金と合わせて徴収されている「賦課金」で賄われています。ダブル発電による買取価格の増加は、ダブル発電を導入していない人との不公平を生じさせてしまうため、収益の差を広げないよう価格で調整しているというわけです。

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どっちが良いの?ダブル発電のメリット・デメリット

ダブル発電は、売電価格が安いというデメリットもありますが、メリットも多くあります。太陽光発電のみとダブル発電を比較した場合、実際に導入するには、どちらのほうが良いのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

初期費用

ダブル発電は、太陽光発電と蓄電池やエネファームなどの機器を併用するため、設備費用が太陽光発電設備のみの場合と比べて高額になります。したがって、初期費用の負担は大きく、回収に時間がかかるでしょう。
しかし、後々導入を検討している場合は、同じメーカーで一括見積もりをすると設置費用などが1回で済むため、結果的にはお得になることが一般的です。

売電収入

ダブル発電になると、太陽光発電のみの単価と比較して売電単価は安くなりますが、売電量は多くなります。そのため、発電量によっては、結果的に売電収入が増える場合もあります。

光熱費

蓄電池は太陽光発電で余った電気を貯めておくことで、発電ができない時間帯でも電気を使用することができ、購入する電気代を減らすことができます。しかし、エネファームなどの創エネ機器はガスで発電するためガス代を押し上げ、光熱費自体は上がってしまいます。つまり、ダブル発電にすると電気代は安くなりますが、光熱費全体ではそれほどお得にならない可能性が高いということです。

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ダブル発電はこれからの創エネ時代にオススメ

ダブルで発電するから光熱費が浮くということはありません。むしろ光熱費が高くなるケースが想定されます。20年以上長く使い続ければお得になる場合もありますが、その場合、設備費用の回収期間も長くなります。
しかし、ダブル発電は、エネルギーの自給自足という観点で利用するのにオススメの発電方法です。蓄電池や創エネ機器が自宅にあれば、災害時などに備えることもできるので、いざというときに安心です。経済的なメリットと創エネ、災害時の備えなど、あらゆる観点からどちらのほうが良いかを検討してみてください。

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