2017年1月30日

太陽光発電のトラブル防止法

※2017年6月11日 情報更新

太陽光発電のトラブル防止法 イメージ図

◆ 契約前に確認したい原因・事例・対策

太陽光発電の普及拡大に伴って、トラブルも増加しています。

一部の業者によるメリットのみを過剰に強調した強引な販売方法や、契約者側の知識不足が引き起こす勘違いを含め、基本的には業者側から契約者側への注意事項の説明が事前に十分行われていないことが主な原因です。

契約前に太陽光発電について正しく理解していれば、ある程度のトラブルは防ぐことができます。
今回は、太陽光発電のトラブルについて具体的な事例や原因、対策などをご紹介します。

【目次】

  1. 太陽光発電の普及でトラブルが増加!
  2. 太陽光発電のトラブル事例
  3. 近隣住民とのトラブル事例
  4. 事前に準備!トラブルを防止する方法
  5. トラブル防止のために、消費者も知識を身に付けよう

太陽光発電の導入数増加に比例して、太陽光発電に関する国民生活センターへの相談件数が増加しています。
システム導入時の参考に、相談件数の推移と相談内容を見ていきましょう。

● 国民生活センターへの相談件数推移

2011年から2015年までの推移

国民生活センターへの相談件数推移 グラフ

2015年は国の補助金終了や制度の見直しに加え、他の機関から国民生活センターへ経由してきた相談を除く数値になったため減少しています。

上記の数字は相談が持ち込まれたものです。

実際には相談はしていないものの、不満をもつ人や国民生活センターに報告していない人も相当数いると見られ、そうした人の数を含めるとさらに大きな数字になると推測されます。

相談件数の内、半数以上が訪問販売に関するトラブルです。

このことからも、販売時の強引な売り方が問題になっていると思われます。

補助金や固定価格買取制度を逆手に取った販売方法がトラブルにつながっているケースも見られるため、国民生活センターでは警鐘を鳴らしています。

● 相談件数の内容別件数

経済産業省・資源エネルギー庁が、2014年から2015年9月30日までの間に国民生活センターに寄せられた太陽光発電設備に関するクレームやトラブルを内容別に公表しています。

内容別の件数と構成比(重複回答を含む受付分の合計)

販売方法について:2,897件、全体構成比35.2%
契約・解約について:2,982件、全体構成比36.3%
価格・料金について:937件、全体構成比11.4%
接客や対応について:664件、全体構成比8.1%
品質・機能と役務品質:438件、全体構成比5.3%
法規や基準について:111件、全体構成比1.4%
その他(衛生、表示広告、施設などを含む):197件、全体構成比2.4%
計:8,226件

相談内容の内訳としては、「販売方法」と「契約・解約」に関するトラブルが圧倒的に多く、この2項目で全体の7割を超えています。

これを見ても、強引な販売方法や契約時の説明不足が問題視されていることがよくわかります。

営業担当者がメリットだけを強調した説明で契約につなげる場合に、誤解や勘違いが生じてトラブルに発展するケースです。

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次に太陽光発電システムの設置に必要な費用をお伝えします。

太陽光発電のトラブルの中でも、特に相談の多い販売や契約、設備の問題について具体的な内容をご紹介します。

● 販売に関するトラブル

  • ・長時間の訪問販売や夜間の訪問などが迷惑
  • ・「太陽光発電設備以外の費用は不要」と言われていたのに、メンテナンス費用がかかるなんて説明不足だ
  • ・売電収入だけで電気代の支払いは必要ないと言われたが、実際は赤字になっている

● 契約に関するトラブル

  • ・契約して代金を支払ったが、工事をしないまま業者との連絡が取れない
  • ・設置後すぐに売電が始まらず、売電価格も説明と違う
  • ・設置後に固定資産税の課税通知書が届いたが、契約時に税金の説明を受けておらず不満
  • ・契約前に提示された売電収入より少ない
  • ・「工事前なら解約できる」と説明を受けて契約したが、解約を申し出ると違約金を請求された

● 設備に関するトラブル

  • ・設置後に雨漏りがあり、修理しても再び雨漏りがするなどの施工不良が生じる
  • ・業者に有料保証契約を申し込んだにもかかわらず、保証書が送付されない
  • ・設置後に施工業者と連絡が取れない

国土交通省の「平成26年度住宅市場動向調査」によると、新築住宅の太陽光発電の設置率は、2010年の24.6%から2014年は42.7%へと急速に伸びています。

環境問題や今後の再生可能エネルギーへの期待を考えると、さらなる普及拡大が見込まれており、焦らずに納得した上で導入を検討することをオススメします。

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太陽光発電は、施工業者の経験不足や配慮が足りないことで近隣住民とトラブルになる場合があります。
トラブルに巻き込まれないためにも、事例を参考にしましょう。

● 設置工事に関するトラブル

  • ・重機による騒音や振動で近隣住民からクレームを受けた
  • ・工事現場から出る砂埃が隣家の外壁や車を汚してしまった

● 設置後のトラブル

  • ・隣家の太陽光発電パネルによる反射がまぶしい
  • ・太陽光の反射で、隣家の室内の気温が上昇する
  • ・太陽光発電所を囲っているフェンスやネットが街の景観を損ねる

太陽光発電の設置による近隣トラブルで最も多いのが、太陽光発電パネルによる光害です。

太陽光発電パネルは発電量の多い南向きに設置されることが多いですが、設置する角度によって隣家の窓に反射光が届いてしまい、トラブルとなるケースがあります。

また、産業用で50kW未満であれば設置不要ですが、50kW以上の発電所の場合、事業者は太陽光発電設備の周りを囲うためのフェンスやネットを設置する義務があります。

フェンスやネットの設置が必要ならば、景観を損ねないよう太陽光発電設備自体の設置場所にも配慮する必要があるでしょう。

近隣住民とのトラブルを避けるには、施工店に十分な現地調査を行ってもらう必要がありますが、近隣住民に対しての気配りに欠ける業者も一部で見受けられます。

近隣住民とのトラブルを回避し、事業を円滑に進めるためにも信用できる施工業者を選び、しっかり相談しておくことが大切です。

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トラブルのほとんどは、業者と消費者がお互いに正しく理解することで防ぐことができるものばかりです。
契約する前に、太陽光発電に関する基本的な内容を知っておくようにしましょう。

● トラブルの原因

トラブル事例に見られるように、トラブルが起きる原因の一つは業者側がメリットのみを過剰に伝えていることです。

また、業者側の説明不足だけでなく、消費者側の知識のなさから生じる確認不足もトラブルを起こす原因です。

業者側の説明を鵜呑みにせず、自分自身で情報収集を行い、知識をつけておくことでトラブルを回避できます。

なかには売り逃げをしているような悪徳業者も一部見られますが、このような業者はとにかく契約を急がせる傾向があります。

契約はお互いが信用でき、よく納得してから行うようにしましょう。

● トラブルを防止する方法

トラブルに巻き込まれないためには、トラブル事例を参考にできる限りの太陽光発電の知識を身に付けておくことが大切です。

訪問販売などで良い条件を持ち出されてもすぐに契約せず、工事や設置条件による発電量の違いなど、疑問点があれば必ず契約前に解消させましょう。

その際、疑問点を解消できるまで丁寧な説明を受けられるかどうかという点も、良い業者かどうかを見極める大事なポイントです。

また、1社からの見積もりや説明で納得せず、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

都合の良いことをあれこれと並べて契約を急がせるような業者も一部存在しますが、相手のペースに巻き込まれないよう慎重に話を進め、少しでも不安に感じたら断る勇気を持つことが大切です。

万が一トラブルに巻き込まれたら、すぐに国民生活センターに相談しましょう。訪問販売ならクーリングオフの対象となります。

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トラブル防止のために、消費者も知識を身に付けよう イメージ図

経済産業省・資源エネルギー庁は、「売電収入で設備費用がまかなえる」「パワーコンディショナーは永久に使える」など、事実と異なる説明で販売している業者がいることに注意を促しています。

太陽光発電の導入を検討する場合は、「保証します」「心配は不要です」などの言葉に惑わされないよう、消費者側もある程度の知識を備えておけば、トラブルの多くは回避できるものです。

また、相見積もりを取ることも大切です。
複数の業者から説明や見積もりを受けることで、矛盾点や疑問点に気付けるようになるでしょう。

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