デルタ電子は台湾を拠点とし、スイッチング電源などの電源製品やLED照明など、さまざまな分野でビジネスを展開するメーカーです。
多くの分野で磨かれた技術は太陽光発電の分野においても生かされ、高性能で使いやすいパワコンは世界市場から高い評価を得ています。
日本の市場が持つニーズに適応した商品展開が特徴の一つです。
広い用地を確保することが難しい日本では、産業用のメガソーラーは狭い土地を寄せ集めての建設になります。そうした事情にいち早くフィットしたのがデルタ電子です。
デルタ電子は、よりコンパクトで軽量化された製品を発表し、分散型設置による柔軟なシステム設計を可能にしました。今では、この分散型システムは高く評価され、様々な規模の発電所で採用されています。
さらに、海外メーカーで初めてJET認証を取得し、日本の制度に適応しました。
デルタ電子は、パワーコンディショナの製造・販売のみならず、太陽光発電の分野において様々な取り組みを進めているメーカーです。
日本でも、兵庫県赤穂市に自社所有の大規模な太陽光発電所「赤穂エナジーパーク」を建設しました。自社製の屋外用パワコンを実際に使用し、FIT制度で全量売電するなど、再生可能エネルギー分野への取り組みをさらに進めています。
デルタ電子の特徴
単相パワコン・三相パワコンともに高い変換効率を実現し、多くのシステムで選ばれています。この高効率を可能にした機能の一つが「最大電力点追従機能」です。
各ストリングの出力を、常に最大の効率を発揮できるよう自動で調節します。
また、朝や夕方、曇りの日などの弱い光でも高い効率で発電をすることができるシリーズもラインナップしています。
世界各国での設置実績が裏付ける高い耐久性も魅力です。
高温多湿なインドやヨーロッパの寒冷地、東南アジアなど様々な環境下での設置実績をもち、屋外での設置に耐えうる高い耐久性を誇ります。
例えば、ファンレス完全密閉構造でIEC規格IP65の防水・防塵機能を実現し、さらにアルミの筐体によって塩害への耐性を高めました。
アルミの筐体によってもう一つ実現したことが、本体の軽量化です。
軽くてコンパクトな筐体は地形の制約という問題をクリアし、分散型システムの構築を可能にしました。また、一つのシステムに対してパワコンを複数台に分けて設置することで、発電ロスが起きるリスクを低減することができます。さらに架台背面への設置が可能なため冷却設備が不要となり、ランニングコストを削減できます。
