2017年1月30日

ZEHって何?

「省エネ」+「創エネ」で環境にも家計にも優しく

太陽光発電の普及に伴って、最近では自然エネルギーを利用したエコ住宅が増えてきました。「スマートハウス」や「長期優良住宅」というさまざまな住宅の名称の中でも、特に注目されているのが「ZEH」です。省エネだけでなく、エネルギーを創るZEH。今回は、ZEHの基礎知識から、ZEHに必要な住宅のポイントまでを幅広くご紹介します。

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ZEHとは?

ZEHとは、具体的にはどのような住宅のことでしょうか。ZEHの基礎知識をわかりやすく解説します。

ZEH

ZEHは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、「ゼッチ」と呼ばれています。年間のエネルギー収支がゼロ以下になる住宅のことで、高断熱や省エネの性能を高めるだけでなく、太陽光発電などでエネルギーを創り出すことによって、エネルギー収支をプラスマイナス「ゼロ」、または消費エネルギー量よりも自宅で創るエネルギー量が多い状態にする住宅を指します。
国は、2020年までにZEHを新築住宅の標準装備にすることを目指しています。さらに2030年までには新築住宅の半数でZEHを実現したい方針を示しており、現在新しく家を建てる人がZEHを導入しやすいように補助金を支給しています。多くのハウスメーカーでもZEHの普及に取り組んでおり、住みやすい住宅のために多彩なアイデアが提案されています。

ZEB

ZEHと似た言葉に「ZEB(ゼブ)」というものがあります。ZEBはNet Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略で、年間のエネルギー収支をゼロ以下にするビルを指します。高断熱や日射遮蔽など設計の段階での工夫が必要で、建物内の環境は維持しながらも大幅な省エネルギー化を実現させ、さらに創エネを導入することでエネルギーの自立度を高めることを目指した最先端の建物です。

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ZEHに必要な住宅のポイント

ZEHに必要な住宅のポイントは「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つです。それぞれのポイントをご紹介します。

断熱

外気の暑さや寒さに影響されにくい高性能な断熱材を導入したり、結露しにくいサッシや窓を取り付けたりすることで断熱性能を向上させます。断熱性能が上がると、消費エネルギーを最小限に抑えることができます。

省エネ

HEMS(家庭内のエネルギー消費や創エネを管理コントロールし、効率化を図る管理システム)や省エネ性能の高い機器を取り入れて、消費エネルギーを削減します。エアコンや冷蔵庫など高性能な家電製品、エコキュートやハイブリッド給湯器など高効率な給湯システム、LED照明の設置など省エネ効果だけでなく、快適さを実現した設備の導入が必要です。

創エネ

消費エネルギーをゼロ以下にするためには、太陽光発電などの創エネ設備が必要です。エネルギーを創り出し、消費エネルギーを上回る住宅にしなければなりません。さらに、発電したエネルギーを蓄電池で貯める「蓄エネ」を併用すれば、昼間に発電した電力を売電せずに夜間にまわして、電力の自給自足であるオフグリッドを目指すこともできます。

ZEHは消費エネルギーをできるだけ減らすこと、そして自宅の消費に必要な量、またはそれ以上のエネルギー量を創出できる家であることが求められます。

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環境にも家計にも優しいZEHを取り入れるメリット

ZEHは、構造や設計、設備などで自然を活かした工夫と技術を取り入れるため、年間を通して過ごしやすく、心地良い室内環境を保つことができます。設備投資に高額な費用がかかるものの、ZEHにはさまざまなメリットがあります。

補助金の支給

ZEHは、高気密・高断熱の住宅であることが欠かせません。そのため、家全体が一定の温度に保たれ、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。太陽光発電などでエネルギーを創り出すので、月々の光熱費がほとんどかからないというのも家計には嬉しい点です。

これまでの新築住宅よりも初期費用がかかるZEHですが、政策目標実現のため、基準を満たした住宅であれば国から補助金が支給されます。補助金は年度によって異なりますが、平成28年度では、地域や建物の規模にかかわらず定額125万円が支給されます。

さまざまなZEHの種類

ZEHには「Nearly ZEH」「テクノストラクチャー」という種類もあります。
都会などの狭い土地や敷地では、日照時間や屋根の面積が限られているため、ZEHの基準をクリアすることは難しい場合があります。設備としてはZEHに準ずる住宅になっているものの、自然エネルギーでの発電が消費エネルギー量をまかなえずに、エネルギー収支ゼロにはならない住宅のことをNearly ZEHといいます。都会などでの狭小住宅に配慮した考え方です。

そのほかにテクノストラクチャーとは、木と鉄を組み合わせる新しい工法で耐震性に優れた木造の長期優良住宅です。地震に強いテクノストラクチャー工法と、高い断熱性と創エネ設備でエネルギー収支ゼロを実現するZEHの性能を合わせることで家そのものの機能を高め、さらに消費エネルギーを抑えるという考え方に基づいています。ZEHの省エネ・創エネという特徴に加えて、地震への安全性や耐久性、維持管理などにも優れています。

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ZEHは快適な住まいづくりに最適

エネルギー消費を抑え、環境に配慮したZEHの家づくりは、私たちにとっても過ごしやすく、居心地の良い家になることは間違いありません。初期投資としての費用はかかりますが、補助金や光熱費を抑えることができると考えれば、将来的にそれほど負担にはならないでしょう。ZEHはこれからの時代を担う新しい住宅の形なのです。

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