2016年12月9日

※2017年8月18日 情報更新

メガソーラーとは?

メリット・デメリット、費用、導入事例を徹底解説

太陽光発電の中でも、出力が1MW(1000kW)を超える大規模システムといわれるものをメガソーラーと呼びます。近年、遊休地や休耕地などの土地の有効活用を目的として、各地でメガソーラーの設置が進んでいます。電力会社による固定価格買取制度の後押しや、震災後にクリーンな発電方法への注目度が高まったこともあり、平成26年時点では約321万kWの電力がメガソーラーで発電されました。
今回は、これからさらなる導入が予想されるメガソーラーのメリット・デメリットや設置費用などをご紹介します。

▲ ページTOPへ

【目次】

メガソーラー発電とは

メガソーラー発電は、発電規模が1,000kW以上の大規模な太陽光発電システムによる発電を指します。一般家庭の屋根に設置する太陽光発電システムは10kW未満ですから、その100倍にあたります。

メガソーラーの設置には広い土地が必要となるため、産業用電力として主に企業が運営しています。一般的に、1,000kW以上のメガソーラーを設置するためには、約2ヘクタールの土地が必要です。野球場のフェアグラウンドやサッカー競技場のフィールドが約1ヘクタール(100メートル×200メートル)のため、その2倍以上の面積になります。

メガソーラーの売電収入は?

天候や場所にも影響されますが、1,000kWのメガソーラーを1年間運用した場合の発電電力量は、平均して約100万kWhと見込まれています。100万kWhという発電量は、一般家庭約300世帯が1年間に消費する電力量に相当します。

太陽光発電はメガソーラーを含めて、国の再エネ固定価格買取制度の対象となっています。平成29年度の場合、10kW以上の産業用電力の買取価格は1kWh当たり21円、買取期間は20年間です。例えば、1,000kWのメガソーラーで年間100万kWhを発電した場合、年間の売電収入は約2,100万円、20年間では4.2億円が見込まれます。(発電効率の減衰を考慮しない場合)

メガソーラーのメリット

再生可能エネルギーは、政府が税制・金融面で優遇措置を実施しており、国の取り組みとして地球温暖化対策やエネルギー自給率の向上のために導入拡大を支援しています。固定価格買取制度によって、長期間の安定的な収益の確保が見込まれるのはもちろん、導入支援として、日本政策金融公庫を通じて、返済期間20年以内の特別金利による融資(環境・エネルギー対策資金)を受けることができます。

税制面のメリットとしては、グリーン投資減税による設備の普通償却に加え、特別償却あるいは中小企業に限り税額控除を認められたり、法人税や相続税の税制特典を受けられたりします。
また、メガソーラーの設置場所については、建築基準法における建築物または工作物に該当しないため、用途地域の制約がありません。そのため、利便性や地質などの理由で使い勝手の悪い土地でも、売電事業なら有効に活用できます。さらに、建物の屋根といった本来は有効活用しにくいスペースの活用ができることもメリットのひとつといえるでしょう。

メガソーラーのデメリット

太陽光発電は太陽光をエネルギー源としているため、夜間や雨天時には発電できず、発電量が不安定ではないかと懸念している方もいるでしょう。
しかし、メガソーラーの場合、住宅用の太陽光発電と違って売電事業のため、天候などによる日ごとの発電量の不安定さは考慮する必要がありません。事業として年間に見込んだ一定の発電量を確保できれば、収益を得ることができます。

メガソーラーは2ヘクタール以上の土地に設置するため、メンテナンスの際に手間や費用がかかります。設置場所が土であれば除草作業が必要になり、コンクリートで固める場合はその分のコストが初期費用として必要です。また、数千枚~数万枚の太陽光モジュールを並べて設置するため、その中の1枚のモジュールが故障していても発見するのが難しいという点もデメリットといえるでしょう。しかし、太陽光発電は規模が大きくなるほど利益につながるため、数枚のモジュールが故障していても全体的に見るとそれほど大きな影響はありません。

▲ ページTOPへ

メガソーラーの導入にかかる費用

メガソーラーの導入には、本体である機材費のほかに設置工事費、メンテナンス費用、さらには保険料などさまざまな費用がかかります。費用はメーカーや事業者、メガソーラーを設置する所在地によって大きく異なります。具体的にどのような費用が必要になるのか見ておきましょう。

設置費用

太陽光発電設備を導入する際に必要な初期費用は、機材費や工事費などが挙げられます。これらの費用はまとめてシステム単価と呼ばれ、基本的に1kWあたりの単価で示されます。規模が大きくなるほど安くなり、1,000kW以上のメガソーラーでは、住宅用の太陽光発電設備に比べて大きく単価が下がります。平成26年の経済産業省のデータによると、産業用の平均システム単価は、1,000kW以上で1kWあたり28.6万円です。
そのほか50kW以上の大きさになると、電力会社と高圧連系の契約を結ばなければなりません。これに伴って、高圧受電設備や保守料金、高圧発電所の設置協議費用などもかかります。

維持管理費用

設置後にかかるコストとしては、定期メンテナンスの費用や修理費、保険料などがあります。以前まで太陽光発電はメンテナンスフリーともいわれていましたが、買取価格の対象期間である20年間の運転を円滑に維持し売電収入を確保するためには、修繕・保守などの定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンス費用の目安は、年間あたり設置費用(パネル代と工事費の合計額)の0.3~0.7%です。保険料は保険会社によって補償内容や金額が異なりますが、一応の目安として年間当たり設置費用の0.15~0.5%は、見ておく必要があります。
これらの設置費用や維持管理費用については、導入するメガソーラー発電の設計やメンテナンスの考え方によっても大きく変わる可能性があります。設備導入前に、複数の専門家や事業者にアドバイスを受けるのが大切です。

▲ ページTOPへ

日本国内のメガソーラー導入事例

日本には多くのメガソーラーがあります。その中から3つの事例をご紹介します。

関西国際空港

新関西国際空港株式会社は、「環境先進空港」を目指し、空港島内でクリーンエネルギーによる環境事業に取り組んでいます。その一環として、B滑走路南側誘導路拡張予定地沿いの土地(約96,700平方メートル)、および貨物上屋等の屋根(約23,000平方メートル)を利用した11,600kWの太陽光発電所を建設し、2014年2月から運用を開始しています。
また、2015年9月からは「KIXクリーン発電事業」として、さらなるメガソーラーの運用を開始。空港島内の総電力のうち10%相当をクリーンエネルギーで創エネすることを目標に、年間予定発電量を約120万kWhと見込んでいます。

東京電力

東京電力のメガソーラーとしては、神奈川県川崎市にある「浮島太陽光発電所」「扇島太陽光発電所」と、山梨県甲府市にある「米倉山太陽光発電所」の3カ所があります。特に、扇島太陽光発電所は3カ所の中で最も大きい最大出力13,000kWを誇り、年間発電量は1,370万kWhです。海に近い浮島太陽光発電所・扇島太陽光発電所では太陽光発電パネルの腐食を防ぐため、塩分に強い材料を使用したり、丘陵地域に設置されている米倉山太陽光発電所では雑草や土埃を抑えるため土壌を改良したりと、建設場所の特性に応じて設計上の工夫がされています。
また、浮島太陽光発電所の隣には、川崎市が運営する「かわさきエコ暮らし未来館」が併設され、太陽光発電だけでなくエコ全般について学べる展示や、発電所全体が見渡せる展望スペースなどが用意されています。

兵庫・姫路メガソーラー発電所

京セラと東京センチュリーリースの共同出資会社である京セラTCLソーラー合同会社が2015年12月、兵庫県姫路市に約9,900kWの太陽光発電所「兵庫・姫路メガソーラー発電所」を完成させました。年間発電量は約1,216万kWhで、これは一般家庭約3,740世帯分の年間電力消費量に相当します。もとは塩田跡地として遊休地となっていた土地で、地域で望まれていた土地の有効活用を実現した形です。

▲ ページTOPへ

水上メガソーラーも検討中!

メガソーラーの導入には広い土地の確保が欠かせません。そのため政府は、工場用地や農地の転用規制など、さまざま規制緩和策を推進しています。

遊休地や休耕地などの土地以外にも導入ができないか検討されており、近年では、水上メガソーラーとして湖や貯水池など水面への太陽光モジュールの設置が試されています。すでに英国をはじめとする海外の国々では取り入れられており、日本でも兵庫県加西市にある逆池(さかさまいけ)の水上で、出力約2,300kWのメガソーラー「兵庫・加西市逆池水上メガソーラー発電所」が、2015年6月に世界最大規模の水上メガソーラーとして運用開始しています。

このような水に浮かべるフロート式の太陽光発電は、「周囲に日陰が少ない」「太陽光モジュールの温度が低く発電効率が下がりにくい」といったメリットがあり、島国である日本に向いているといわれています。将来的には海上での発電も検討されており、限られたスペースを有効活用したメガソーラーがさらに導入されていくでしょう。

▲ ページTOPへ

さらなる展開が見込まれるメガソーラーへの期待

メガソーラーは、国のエネルギー政策による後押しや収益性の大きさというメリットもあり、エコな発電方法の代表として引き続き導入が進んでいくでしょう。水上メガソーラーのような新たな設置場所の広がりやそれに伴う技術開発の推進など、今後もさらなる展開が期待できそうです。

▲ ページTOPへ

本サイトに掲載している情報の完全性、正確性、確実性、有用性に関して細心の注意を払っておりますが、掲載した情報に誤りがある場合、情報が最新ではない場合、第三者によりデータの改ざんがある場合、誤解を生みやすい記載や誤植を含む場合があります。その際に生じたいかなる損害に関しても、当社は一切の責任を免責されます。

本サイト、または本サイトからリンクしているWEBサイトから得られる情報により発生したいかなる損害につきまして、当社は一切の責任を免責されます。本サイトおよび本サイトからリンクしているWEBサイトの情報は、ご利用者ご自身の責任において御利用ください。

  • 楽エネについて
  • お見積りについて
  • 見積
  • 今月のキャンペーン
  • diy
  • 注目の新商品情報
  • 取り扱いメーカー
  • 全国対応いたします

おすすめ商品