2017年3月29日

再エネ管理システム(EMS)とは?

HEMS、BEMSなど対象範囲はどう違う?

再生可能エネルギーを効率的に利用するための管理システムを「EMS」と呼びます。照明やエアコン、冷蔵庫などの家電製品などにIT技術を導入することで、エネルギー使用状況の可視化をしています。EMSは家庭、マンション、商業ビル、工場など一定の地域内や対象範囲によって名称が異なり、種類が区別されています。
今回は、EMSと呼ばれる再エネ管理システムの基礎知識やEMSの種類、再エネ管理システムの認証制度「ISO 50001」についてご紹介します。

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【目次】

1. 再エネ管理システムの基本

2. EMSの対象範囲の違い

3. 再エネ管理システムの認証制度「ISO 50001」

4. 将来当たり前になるEMSは早めの導入がおすすめ

再エネ管理システムの基本

EMSは、エネルギー管理システムを意味する「Energy Management System」の頭文字を取った略語です。

EMSを導入することで電気製品の電力使用量をリアルタイムで計測し、不要なエネルギーは使用しないよう自動的に監視・制御をすることができます。建物全体から部屋ごと、家電製品・機器ごと、時間ごとのエネルギー使用状況を可視化することで、どこでどれだけ電気を使用しているのかが把握でき、効率的な節電対策につなげることができます。電気使用量を細かくチェックして無駄や改善点を浮き彫りにすることで、コスト削減と効果測定ができる点も特徴です。

また、再生可能エネルギーや蓄電池などを最適に運用し電力使用量の多い時間帯を回避する「ピークシフト」や、その時間帯の電力使用をカットする「ピークカット」を簡単に行うこともできます。

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EMSの対象範囲の違い

EMSは、管理する対象範囲に応じて種類が分かれています。EMSのそれぞれの種類と特徴をご紹介します。

HEMS(Home Energy Management System)

一般家庭の家電製品や設備機器をネットワークでつなぎ、電気やガスなどのエネルギーを可視化し、一元管理をして節約するための管理システムです。国は「グリーン政策大綱」を掲げ、2030年までにすべての家庭にHEMSを設置することを目指しています。HEMSを導入することで、無駄な照明や使っていない家電製品の電源を自動で切ったり、節電モードにしたりしてエネルギーの無駄を抑えることができます。

MEMS(Mansion Energy Management System)

マンションなど大規模住宅では各家庭がそれぞれに節電するだけではなく、建物全体で節電を行うことでさらに大きな節電効果が期待できます。MEMSでは、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の認定を受けた「MEMSアグリゲータ」と呼ばれる事業者によって、小口の需要家を1つにまとめた効果的なエネルギー管理サービスを提供しています。一括受電設備と組み合わせることでコスト削減や節電を行うことはもちろん、太陽光発電や蓄電池などと併用した非常時の対策も実施します。

BEMS(Building Energy Management System)

商業施設や商用ビル向けのEMSです。基本的にはMEMSと同様で、規模の大小によって両者を区別しています。建物全体や個別のエネルギー使用量の把握、室内環境の分析によるエネルギー使用量の抑制、保守コストの削減、異常事態の早期発見などを可能にします。

FEMS(Factory Energy Management System)

工場向けのEMSで、基本的にはMEMSやBEMSと同様のシステムですが、規模がさらに大きくなります。工場内の配電設備や空調・照明設備、製造ラインの設備などを管理します。

CEMS(Community Energy Management System)

地域向けのEMSで、一定のエリア全体のエネルギーを管理するシステムを指します。CEMSは、火力発電など既存の発電設備や再生可能エネルギーの発電設備による電力供給、エリア内での電力需要の管理などを無線で行います。

EMSは、電力使用量の可視化や最適な電気使用のための制御などを行うシステムですが、管理する対象の違いによって区別されています。それぞれ管理対象の違いによって細かい点は異なりますが、電力の需要と供給を監視・制御して電力使用量を可視化し、電力使用の効率化を自動または手動で行うシステムである点はすべてに共通しています。

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再エネ管理システムの認証制度「ISO50001」

再エネ管理システムを効果的に行うために活用できる国際標準規格があります。それが「ISO50001」と「ISO14001」です。

ISO50001とは?

ISO50001とは、業種や規模を問わずあらゆる事業者がエネルギーの使用に際して利用できるマネジメントシステムの世界標準規格です。ISO50001では、目的・目標を設定して方針・方法をどのように行うかを計画し、手順を立案してエネルギーを管理・制御します。これにより、エネルギーを体系的・継続的に運用管理できるだけでなく、エネルギーの使用量を可視化することで効率的な省エネやコストの削減につなげ、温室効果ガスであるCO2の排出量を抑制します。

ISO14001との違い

ISO14001は、企業や団体などの組織の活動よる環境への悪影響を最小限にとどめ、持続的に改善・解決していく目的で定められた環境を保全するための世界標準の規格です。環境に与える影響を評価する具体的な取り決めはなく、組織が自主的な判断で評価を行います。ISO14001に従って行動することで、環境リスクの低減・回避、省エネ・省資源によるコスト削減、コンプライアンスの推進、リスクマネジメントが行えます。その結果、企業の競争力や企業価値の向上が見込めます。

ISO14001は、環境全般に対する管理面が対象範囲で、ISO50001はその中でエネルギー管理面を対象としています。ISO14001とISO50001を併用することで、組織のエネルギーパフォーマンスの確実な改善が見込め、省エネ効果をさらに高められるでしょう。

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将来当たり前になるEMSは早めの導入がおすすめ

一般住宅のHEMSだけでなく、商業施設や地域全体など幅広い場所にEMSが導入され始めています。さらにEMSが関連する業界は、電気をはじめとするエネルギーや家電製品、自動車だけではなく、医療や介護、セキュリティー管理、交通機関などさまざまな範囲に及ぶことが期待されています。
ISOは企業が自主的に導入するものですが、より具体的な提案が盛り込まれているためエネルギー管理の面で確実な改善が見込めるでしょう。EMSや省エネ法と併用して、早めのEMS導入がおすすめです。

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